Sequence:34「四方山雑談~こってりラーメンの食品学的分類について考える~」

皆様ナマステ! 総合創作サークルぷれぜんっ代表やまりょうです。

 さて、気付いたら夏休みも終わり9月に突入。
 前回更新後、転職先がバタバタと忙しくなったり相変わらず綱渡り的なマネーマネジメント を繰り広げていたら2週間近く放置してしまいましたorz

 丁度R-18の話をふってた所だったので垢BANと思われた方、ご心配をおかけしてしまい申し訳ございませんでした。
 どうやらブロマガでは突然

「無性にセーラーブルマのエロ本が読みたい!(勿論二次元で!!)」


 等と紙面で叫んでもNGにはならないようです。
※但し本人の信用がどうなるかは分かりません※

 セーラーブルマ… あづまゆき先生の名作「こんいろ」で知った衝撃のジャンル。
 セーラー服の下にブルマを着て、スカートめくりからハードな本番までをくまなくカバーするコンペティシブな構成。
 当時大学生でベルシック白揚の住人と化していた筆者は、それはもうお世話になったものです。
 セーラーブルマは正に黄金比

 そしてまた、食の世界にも黄金比を提唱する者がいる。
 その名は「天下一品 こってりラーメン

 そのスープはチェーン店とは思えぬ凡庸性のなさ。
 一度食べた者ならわかる、その凄さ。
 ある者は一口食べた瞬間にギブアップをし、またある者は一口食べた瞬間に虜になる。
 かくいう私も、そんなこってりラーメンに虜になった「こってりすと」の一人である。

 そのこってりラーメンのポスターには長年、大きく「黄金比」と書かれた物が使用されている。
 正に他に類を見ない天下に一品しかないラーメン。それが天一のこってりなのです。

 ちなみに山田さんは勝手に業界用語の如く
 天下一品へ食べに行く事・こってりラーメンを食べる事を「こってりんぐ
 ラーメンライス(ラーメン大・ねぎ多め)を「デフォ」と呼んでいます。

 ちなみにこってりを食し続けて約7年。一度もあっさりを食べた事が無い「あっさり処女」だったりします。(味がさねは食べた事あるけど、あれはあっさりじゃないもんね??)
 というか、この前新人の子がオーダー取りに来てくれて久々に「コッテリとアッサリどちらにしますか?」と聞かれてアッサリの存在を思い出した位です。

 そんな山田さんが他の「こってりすと」さんや「こってりマスター(要は店長)」等と熱く「こってり論」について語っていると必ずと言って出てくる問題が。

「こってりに合うトッピング」
「チャーハン派とライス派抗争」
「こってりは本当にラーメンなのか?」

 という3つの課題です。

 まず、こってりに合うトッピング。
 ほぼ満場一致で「合う」と言われるのがキムチ
 これはかなり鉄板。どうしてもこってりすればするほど、口の中はドロドロとしてくるので、その感じを辛い風味とシャキっとした食感でリセットしてくれる。
 正に牛丼にとっての紅生姜、カレーにとっての福神漬け、博多豚骨にとっての高菜漬け。
 それがキムチなのです。

 そして最近話題になり、賛否両論が分かれたのが「納豆」
 元々納豆がOKな方で若い方は比較的「行ける!」という声が多いのですが、私だと「単品大
」でないと無理(ご飯つけると重すぎる)というヘビーっぷり。
 私より年上のこってりすとさんでは「重すぎ」という意見が多く見受けられました。

 同様の理論で語られるのが「チャーハン派とライス派」問題です。
 私個人の意見としては
「こってりは元来ヘビーなものであり、そのこってり感を中和させるべくご飯を主食とする。
 だから、ご飯が油を纏ったチャーハンではなく白米がベスト」
 というものだ。
 スープセット(ラーメン並(スープ多)+明太のせご飯)が出た時も試しに食して店長と話していた時にも出てきたのが、この中和問題。
 オススメ通りごはんにスープをかけるより、別で食べたいというのが私見である。

 正直、私がチャーハンセットを行く時は余程こってり不足に陥り克つ財布がほっこりしていなければ注文しない代物とかしている。

 だたし、こってりすとの中にはこれに反対する者も少なからずいる。
 それがチャーハン派である。
 彼らの言い分はこうだ。
「われわれが王将のこってりラーメンでは無く天一を選ぶのは、その圧倒的こってり感にあるのである。
 そのこってりなものにチャーハンで更に「こってりプッシュ」する事で究極のMAXこってりにたどり着くのである」
 成る程、これは天一の無類なきこってり感が生んだ人類の宿命なのかもしれない。

 要するに、オーバーステアな車があって高速でコーナリングする際、ブレーキングで速度をギリギリまで抑えてグリップさせるべきか、それともそのオーバーを更にふりきってドリフトすれば良いのか…
 F1マシンはプッシュロッドが良いのかプルロッドが良いのか?
 直6のBMWか水平対向のポルシェか?

 そこに明確な回答はないのである。
 正に解決できない問題だ。
 そして忘れてはならない。
「世の中には解決しようとしない方が良い問題もあるのだ」ということを。

 そんな中で、一つの提案をしたい問題が
「こってりは本当にラーメンなのか?」
 という、そもそも論だ。
 よく、こってりがNGな人の意見の中に
「こんなのラーメンじゃない」
 という方がいる。
 これに対し熱くなるこってりすとの方もいるが、私はある意味、この意見は重要だと思っている。

 例を挙げるなら、正に天下一品のこってりラーメンと京都王将のこってりラーメンの差だ。
 共に京都を基盤に発展してきた中華チェーン。
 王将のこってりラーメンも中々なこってり具合であるが、天下一品のこってり具合とは比べものにならない。
 というか、そもそも比べる方がおかしいのではないか? という疑問が、王将のこってりセットを100回程食べる内に沸いてきたのだ。

 ちなみに総合創作サークルぷれぜんっ食事創作部の総括では

「天下一品のこってりとは、ラーメンとカルボナーラの間に位置する「麺類こってり目こってり科」に属する食事。

 その為、初心者にはラーメンの食べ方ではなく、カルボナーラを食べるようにこってりスープをからめて食す方法を勧めると良い」
 となっている。

 そう、あのこってり具合は最早スープとソースの間に位置する奇跡の存在なのである。
 だから初心者の方にもラーメンを前提として紹介するのではなく上記のように紹介することで「ラーメン」という固定概念からくる「ギャップショック」を回避する事が出来ると考えているのだ。

 よって、麺類ラーメン目こってりラーメン科に属する王将のこってりラーメンと比較するのは、タラバガニと松葉ガニの味で論争するような愚問であると考えている。

 天下一品のこってり、それは他の追随を許さぬ濃度である。
 だがしかし、そのこってりには豚骨は使用されておらず、それ故、最後まで飲み干せる究極の黄金比が成立しているのだと考えている。

 転職の都合で通勤経路になった天下一品。
 ヤマダの飽くなき挑戦は、まだまだ続く!
(但し暫くは財布次第(=∀=))